12月16日『レイシャル・プロファイリング』刊行記念トークイベントのお知らせ - 2023.12.04
脱原発と工業文明の岐路
「ポスト3・11」がもたらす歴史的転換についての哲学的なアプローチ。近代工業文明に対する問い、科学技術と政治思想、低線量被曝をめぐる論点、自然観の再検討、日本人の「美徳」や伝統思想、脱工業社会における共同など、多角的に考察。
序論 哲学は三・一一をどう受け止めるか
1 文明論的アプローチ
2 揺さぶられた工業社会
3 工業社会と工業文明の哲学的批判
4 文明の破壊から創造へ
5 原発依存社会の転換を妨げるもの――ドイツとの対照
6 本書のみとおし
第一部 ポスト三・一一の文明論的意味
Ⅰ ポスト三・一一の文明史的射程(高田)
1 天災と人災
2 三・一一と九・一一(岩佐)
3 アウシュビッツ以後とヒロシマ以後
Ⅱ ポスト三・一一で問われるもの(高田)
1 三・一一への文明論的アプローチ
2 三・一一の文明論的議論
3 三・一一の文明的課題
Ⅲ 近現代と工業社会(高田)
1 近代と現代を区別するもの
2 これまでの近代批判――反近代と「近代の超克」
3 ポスト・モダン
4 近現代を超えるもの――脱工業社会をめざして
Ⅳ 原発依存と工業文明の転換(高田)
1 工業社会と工業文明
2 資本主義と工業文明
3 資本主義と原発依存
4 原発依存の日本と原発神話
第2部 問われる原発依存
Ⅰ 福島原発事故から見えてきたこと(岩佐)
1 「安全神話」の虚構と呪縛
2 なぜ原発に固執するのか
3 自然エネルギー一・一%の謎
4 脱原発をめぐるせめぎ合いの構図
5 「原子力は人類と共存できない」をめぐって
6 反原発は反科学主義か
Ⅱ 放射線被曝下における生活(岩佐)
1 パニックを恐れた政府――その甘い判断の根拠
2 ICRPの基準値の歴史的変遷
3 ICRPの立ち位置と考え方
4 人権の思想に立脚し予防原則を重視するECRR
5 生活のための経済か、経済のための経済か
6 倫理の問題としての脱原発
Ⅲ 原発事故は「想定外」か(高田)
1 「想定内」と「想定外」
2 確率論の落し穴――「確率論的安全評価」は信頼できるか
3 巨大津波は「想定外」か
4 原発の損得勘定
5 「リスク社会」と放射能
第Ⅲ部 問われる科学・技術
Ⅰ 自然観の見直し(高田)
1 自然の恩恵と脅威
2 「自然の支配」の意味――ベーコンとデカルト
3 工業社会における「自然の支配」
4 日本人の生活知・民俗知
Ⅱ 科学・技術の意義と限界(高田)
1 問われる科学・技術
2 科学の予見と技術の制御――科学・技術は神わざか
3 複合技術の制御――魔法使いのおろかな弟子
4 自然観と哲学の再建
Ⅲ 科学・技術はどこまで制御可能か(高田)
1 科学・技術の疎外の告発
2 科学・技術の巨大化と制度化
3 科学・技術の中立性をめぐって
4 科学・技術の制御と民主主義
5 原子力平和利用の三原則をめぐって
第四部 問われる工業文明
Ⅰ 疎外された近現代の工業文明(岩佐)
1 工業化を推進してきた産業技術の発展とその疎外
2 工業社会を支えてきたエンルギーの破綻
3 工業化による市場のグローバル化と生活様式の近現代化
4 工業化の進展にともなうリスクの増大
5 資本の論理に適った利便性・効率性の価値観
6 近現代の産業技術を支えた「自然の支配」の観念
Ⅱ 原発と国家資本主義(高田)
1 原発コネクション――戦後日本の縮図
2 基幹産業としての原発産業
3 マスコミと学会の御用化
4 原子力国家と災害資本主義
5 原発事故と新自由主義
6 政界のメルトダウンとファシズム
7 国防とはなにか
8 震災復興と脱工業社会の課題
Ⅲ 脱原発・脱化石燃料の工業社会――環境・エネルギー革命(岩佐)
1 課題としての脱原発・脱化石燃料
2 環境・エネルギー革命――もうひとつの工業文明
3 自然と調和した新たな工業文明への展望
4 人間と自然の関係の制御と共生の価値観
第五部 脱工業社会における共同
Ⅰ 新しい共同をめざして(高田)
1 絆の哲学的考察
2 「情けは人のためならず」の意味
3 社会連帯と相互承認
Ⅱ 個人主義の再考察(高田)
1 日本人の美徳をめぐって
2 日本の伝統思想と間柄
3 リバタリアンとコミュタリアン
Ⅲ 脱工業社会の思想的課題(高田)
1 工業社会の思想
2 工業社会における個人主義の変質
3 マルクスの工業論の射程
4 アソシエーションと相互承認
おわりに
1 脱工業社会の生活と思想をめざして
2 人権をないがしろにする原発からの撤退を――岩佐から読者へ
3 産業のエコロジカル化と共同社会に向けて――高田から読者へ
1 文明論的アプローチ
2 揺さぶられた工業社会
3 工業社会と工業文明の哲学的批判
4 文明の破壊から創造へ
5 原発依存社会の転換を妨げるもの――ドイツとの対照
6 本書のみとおし
第一部 ポスト三・一一の文明論的意味
Ⅰ ポスト三・一一の文明史的射程(高田)
1 天災と人災
2 三・一一と九・一一(岩佐)
3 アウシュビッツ以後とヒロシマ以後
Ⅱ ポスト三・一一で問われるもの(高田)
1 三・一一への文明論的アプローチ
2 三・一一の文明論的議論
3 三・一一の文明的課題
Ⅲ 近現代と工業社会(高田)
1 近代と現代を区別するもの
2 これまでの近代批判――反近代と「近代の超克」
3 ポスト・モダン
4 近現代を超えるもの――脱工業社会をめざして
Ⅳ 原発依存と工業文明の転換(高田)
1 工業社会と工業文明
2 資本主義と工業文明
3 資本主義と原発依存
4 原発依存の日本と原発神話
第2部 問われる原発依存
Ⅰ 福島原発事故から見えてきたこと(岩佐)
1 「安全神話」の虚構と呪縛
2 なぜ原発に固執するのか
3 自然エネルギー一・一%の謎
4 脱原発をめぐるせめぎ合いの構図
5 「原子力は人類と共存できない」をめぐって
6 反原発は反科学主義か
Ⅱ 放射線被曝下における生活(岩佐)
1 パニックを恐れた政府――その甘い判断の根拠
2 ICRPの基準値の歴史的変遷
3 ICRPの立ち位置と考え方
4 人権の思想に立脚し予防原則を重視するECRR
5 生活のための経済か、経済のための経済か
6 倫理の問題としての脱原発
Ⅲ 原発事故は「想定外」か(高田)
1 「想定内」と「想定外」
2 確率論の落し穴――「確率論的安全評価」は信頼できるか
3 巨大津波は「想定外」か
4 原発の損得勘定
5 「リスク社会」と放射能
第Ⅲ部 問われる科学・技術
Ⅰ 自然観の見直し(高田)
1 自然の恩恵と脅威
2 「自然の支配」の意味――ベーコンとデカルト
3 工業社会における「自然の支配」
4 日本人の生活知・民俗知
Ⅱ 科学・技術の意義と限界(高田)
1 問われる科学・技術
2 科学の予見と技術の制御――科学・技術は神わざか
3 複合技術の制御――魔法使いのおろかな弟子
4 自然観と哲学の再建
Ⅲ 科学・技術はどこまで制御可能か(高田)
1 科学・技術の疎外の告発
2 科学・技術の巨大化と制度化
3 科学・技術の中立性をめぐって
4 科学・技術の制御と民主主義
5 原子力平和利用の三原則をめぐって
第四部 問われる工業文明
Ⅰ 疎外された近現代の工業文明(岩佐)
1 工業化を推進してきた産業技術の発展とその疎外
2 工業社会を支えてきたエンルギーの破綻
3 工業化による市場のグローバル化と生活様式の近現代化
4 工業化の進展にともなうリスクの増大
5 資本の論理に適った利便性・効率性の価値観
6 近現代の産業技術を支えた「自然の支配」の観念
Ⅱ 原発と国家資本主義(高田)
1 原発コネクション――戦後日本の縮図
2 基幹産業としての原発産業
3 マスコミと学会の御用化
4 原子力国家と災害資本主義
5 原発事故と新自由主義
6 政界のメルトダウンとファシズム
7 国防とはなにか
8 震災復興と脱工業社会の課題
Ⅲ 脱原発・脱化石燃料の工業社会――環境・エネルギー革命(岩佐)
1 課題としての脱原発・脱化石燃料
2 環境・エネルギー革命――もうひとつの工業文明
3 自然と調和した新たな工業文明への展望
4 人間と自然の関係の制御と共生の価値観
第五部 脱工業社会における共同
Ⅰ 新しい共同をめざして(高田)
1 絆の哲学的考察
2 「情けは人のためならず」の意味
3 社会連帯と相互承認
Ⅱ 個人主義の再考察(高田)
1 日本人の美徳をめぐって
2 日本の伝統思想と間柄
3 リバタリアンとコミュタリアン
Ⅲ 脱工業社会の思想的課題(高田)
1 工業社会の思想
2 工業社会における個人主義の変質
3 マルクスの工業論の射程
4 アソシエーションと相互承認
おわりに
1 脱工業社会の生活と思想をめざして
2 人権をないがしろにする原発からの撤退を――岩佐から読者へ
3 産業のエコロジカル化と共同社会に向けて――高田から読者へ