唯物論研究年誌第17号 〈いのち〉の危機と対峙する

3.11後、なお、軽んじられる人々の生存と生活。この危機的状況に対し、〈いのち〉を軸に哲学・思想を組み立て直す。

著者 唯物論研究協会
ジャンル 哲学・思想・心理
出版年月日 2012/10/19
ISBN 9784272439072
判型・ページ数 A5・264ページ
定価 3,850円(本体3,500円+税)

原発事故の究明や被害の補償が不透明にもかかわらず決行された再稼働。失業者が増大するなかでの異常な生活保護バッシング。3.11後、なお、軽んじられ続ける生存と生活に対し、〈いのち〉を軸に哲学・思想を組み立て直す。

●特集 〈いのち〉の危機と対峙する
〈いのち〉の危機と対峙する――特集にあたって
インタヴュー1 〈いのち〉を守る思想を福島に探る
1 大切なのはいのち――飯舘村・酪農家だからこそ(長谷川健一)
2 福島はどこまで安全か――親として大学人として(荒木田岳)
インタヴュー2 絶望から紡ぐ希望――ダルク女性ハウスに集う女性たち(上岡陽江/瓜生美智子/唯)
〈いのち〉の承認と連帯の倫理をめぐって(藤谷秀)
「生命権」の確立と「生存権」の再構築――福島と生活保護をむすんで(吉崎祥司)
「人間の尊厳」とは何か、それをいかに守るか(河野勝彦)
資本主義批判としての『ショック・ドクトリン』――ハーヴェイの資本主義論との比較をつうじて(佐々木隆治)

●思想のフロンティア
放射線リスクの生命倫理――放射線被ばくの歴史からみた功利主義批判(隅田聡一郎)
批判的実在論(Critical Realism)と存在論的社会科学の可能性(佐藤春吉)

●レヴュー・エッセイ
災害を通して見る民衆への信頼と希望――レベッカ・ソルニット『災害ユートピア』と社会運動への期待(新井田智幸)
沖縄の歴史的経験に学ぶということ(和田悠)

●研究論文
民主主義教育の認識論的基礎――ヒラリー・パトナムの「民主主義の認識論的正当化」を手がかりに(中村(新井)清二)

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