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愛の不等辺三角形

漱石小説論

漱石の小説のほとんどは愛の形を男女三人の関係に凝縮してその本質を追究したものである。主要長編のあらましと真髄を読み解く。

著者 吉村 英夫
ジャンル 芸術・文学
出版年月日 2016/11/10
ISBN 9784272612345
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 本体1,800円+税

漱石の小説のほとんどは愛の形を男女三人の関係に凝縮して、その本質や人間存在の意味を追究したものである。漱石自身は三角形という不安定への移行の中にドラマが生まれると考えていた。主要長編のあらましと真髄を読み解く。

はじめに
第一章 『三四郎』
1三四郎の上京一九〇七年
2池の女
3「新しい女」とイプセン
4「迷える羊」
5「森の女」
6愛の不等辺三角形
7電車、電灯の時代
8『三四郎』の明るさ
第二章 『それから』
1美禰子から代助へ
2「明」と「暗」
3計算された章立て
4三千代への愛
5白百合
6職業を探して来る
7もうひとつの『それから』論
8日本は一等国か
9外発的と内発的開化  
第三章 『門』
1冒頭の明るさ
2子供のいない夫婦
3「赤」のイメージ
4参禅する宗助
5「他者を持たぬ」宗助と御米
6「大逆」事件
7『門』の評価について
第四章 『三四郎』以前――『坊っちゃん』『草枕』『虞美人草』『坑夫』
1三の人物の交錯して無限の波乱を生ず(漱石)
2『坊っちゃん』――愛のトライアングルの原型
3『草枕』――愛と「非人情」
4『虞美人草』――愛の相関図
5『坑夫』――奇妙な三角形
第五章 『彼岸過迄』
1敬太郎の「探偵」
2市蔵と千代子
3もうひとつのトライアングル
4「一筆がきの朝貌(あさがお)」
第六章 『行人』
1霊と肉
2兄嫁との一夜
3お直の訪問
4「人間全体の不安」
5幸福と自由を他に与える――いまなぜ漱石か)
第七章 『こころ』
1ミステリー仕立て
2「謎」の提示
3先生・K・お嬢さん
4近代日本と漱石文学
第八章 『道草』
1養父
2兄嫁・登世
3大塚楠緒子
4戦争詩
第九章 『明暗』
1未完――最後の小説
2強い女性
3「二項結合」を求めて
おわりに――私の漱石

参考文献
夏目漱石略年譜

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