近刊

「君たちはどう生きるか」を読み解く

あるジャーナリストの体験から

1937年治安維持法下の検閲をくぐり抜け公刊された児童書の含意とは? 出版ジャーナリストが名著を駆使して読み解いた遺著。

著者 橋本 進
ジャンル 政治・社会・労働
歴史・地理・伝記
出版年月日 2018/12/14
ISBN 9784272330959
判型・ページ数 4-6・320ページ
定価 本体1,800円+税

漫画化作品の大ヒットで脚光を浴びた古典的名作!

1937年治安維持法下の検閲をくぐり抜け公刊された児童向け作品で、
吉野源三郎さんは何を伝えたかったのか。

出版ジャーナリストとして活躍した著者が名著を駆使して読み解いた遺著。

先輩編集者への敬慕の念をこめて――。

第1章 コペル君と視座の転換

 1 吉野源三郎と『君たちはどう生きるか』
 2 私の「へんな経験」と視座の転換
 3 コペルニクス的転換とカント


第2章 人間の「立派さ」と「真実の体験」

 1 「立派な」人とは
 2 デカルト『方法序説』
 3 修身教科書と『国体の本義』
 4 エンゲルス『家族、私有財産、国家の起源』とベーベル『婦人論』


第3章 「網目の法則」とマルクス、エンゲルス

 1 人間の志と職業
 2 弁証法的唯物論の形成
 3 エンゲルス『イギリスにおける労働者階級の状態』
 4 現代とマルクス、エンゲルス
 5 マルクス、エンゲルス『共産党宣言』
 6 現代史とジャーナリスト
 7 マルクス『資本論』
 8 人間らしい人間関係とは


第4章 貧困と社会の発展

 1 日本の貧しさをみつめた人びと
 2 河上肇『貧乏物語』
 3 名著の背景
 4 生存権の思想と社会保障・福祉
 5 「道徳の花園、学問の畑」をめざして――中江兆民『三酔人経綸問答』


第5章 挫折と自由への決意

 1 人間の値打ちと英雄的精神
 2 「神ノ国」の狂気
 3 挫折と治安維持法
 4 戦争への道――治安維持法体制
   (1)精神の内面にまで介入
   (2)民衆を呪縛・支配した「国体」
   (3)思う壺にはまったジャーナリズムの責任
   (4)欠落させてはならない“治安維持法と朝鮮人”の視点
 5 未決の戦争責任とジャーナリズムの節操・未来責任
   (1)治安維持法勢力の戦争責任
   (2)言論の節操とジャーナリズムの未来責任


第6章 理性への信頼と期待、そして教育

 1 精神の弁証法と吉野さんのメッセージ
 2 体験的皇国教育史(スケッチ)
   (1)根源的疑問の欠如をもたらしたもの
   (2)小学校から大学までの天皇・軍国主義教育体験
 3 児童文化と教養
   (1)自由が禁句となるまで
   (2)大正自由教育と児童文化
   (3)文化、教養とファシズム


終章 コペル君の凱旋と吉野さんの視座


おわりに


吉野源三郎と橋本進  熊谷伸一郎(岩波書店『世界』編集長)

橋本進と六三年  橋本宏子

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