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「生存」の歴史と復興の現在

3.11 分断をつなぎ直す

震災による「分断」は越えられるのか? アイデンティティの要としての地域歴史遺産の再発見など「生存」の歴史を未来へとつなぐ。

著者 大門 正克
岡田 知弘
川内 淳史
河西 英通
高岡 裕之
ジャンル 歴史・地理・伝記
出版年月日 2019/02/15
ISBN 9784272521104
判型・ページ数 4-6・368ページ
定価 3,740円(本体3,400円+税)
地震・津波、そして原発事故~放射能汚染という、今も続く巨大な被害と、それがもたらす「分断」を越えることは可能か? アイデンティティの要としての地域歴史遺産の再発見など「生存」の歴史をつなぎ直す可能性を示す。
第Ⅰ部 断ち切られた「日常」を取り戻す――地域歴史遺産がつなぐ記憶と歴史

 第1章 災害が断ち切る「日常」の記憶 つなぎ止める地域歴史遺産(川内淳史)
 第2章 歴史資料保全活動の意味と可能性を問いつづける――ふくしま歴史資料保存ネットワークの活動を通じて(阿部浩一)
 第3章 地域の自然・文化・歴史を伝える宝を残すために――陸前高田市立博物館の取り組み(熊谷 賢) 
 対話1 震災後六年目の陸前高田市立博物館(熊谷 賢)
 対話2 震災で再発見した文化財保存と地域――双葉町(吉野高光)   

第Ⅱ部 「生存」の歴史から問う分断と復興

 第4章 被災地における「生存の条件」の形成・破壊・再建――地域循環型「人間の復興」の歴史的基盤(岡田知弘)
 第5章 原子力発電所と地域社会――福島県双葉地域に関する統計的考察(高岡裕之)
 第6章 福島の漁業再生力と原発――歴史のなかから考える(濱田武士)
 第7章 福島に農の営みを取り戻す(小山良太)
 対話3 築いてきた地方自治――陸前高田市(阿部 勝)
 対話4 地域で育んできた陸前高田の保育(佐々木利恵子)
 対話5 超高齢社会に必要な地域医療・介護のかたち――被災体験から見えてきたもの(石木幹人)   

第Ⅲ部 「生存」の歴史の射程――分断を越える視点

 第8章 福島論――もう一度、〈始点〉に立って見つめ直す(河西英通)
 第9章 「生存」の歴史をつなぎ直す――分断を越える道を探る(大門正克)

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