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「不法」なる空間にいきる

占拠と立ち退きをめぐる戦後都市史

敗戦後に形成され、都市で生きる人々が交錯する独特な空間となったバラック街。都市開発のなかで消滅へと至る、その全体像に迫る。

著者 本岡 拓哉
ジャンル 歴史・地理・伝記
出版年月日 2019/04/15
ISBN 9784272521128
判型・ページ数 A5・256ページ
定価 3,520円(本体3,200円+税)
敗戦後の住宅不足のなかで、人々はガード下などに仮小屋を建て暮らし始めた。
そして形成されたバラック街は、都市で生きる人々が交錯する独特な空間となっていく。
都市開発のなかで「不法」とされ消滅へと至る、その全体像に迫る。
序 論

第1章 「不法」なる空間のすがた

  1 はじめに
  2 戦後東京における「不法占拠」地区の生成
  3 一九五〇年代後半の東京における「不法占拠」地区の社会・空間的特性
  4 一九五〇年代後半以降の東京における 「不法占拠」地区の変容
  5 おわりに 

第2章 「不法」なる空間の消滅過程

  1 はじめに
  2 「不法占拠」バラック街の生成と戦災復興事業
  3 「不法占拠」バラック街に対する社会問題化
  4 「不法占拠」への問題視と撤去の本格化、消滅へ
  5 おわりに

第3章 「バタヤ街」を問いなおす

  1 はじめに
  2 「バタヤ街」の社会空間とその生成過程
  3 新聞記事から見る「バタヤ街」をめぐる社会的表象
  4 「バタヤ街」の消滅過程とその要因
  5 おわりに

第4章 河川敷居住への行政対応

  1 はじめに
  2 河川敷居住の生成過程と社会的実態
  3 河川敷居住の消滅過程とその背景
  4 おわりに

第5章 立ち退きをめぐる空間の政治

  1 はじめに
  2 「大橋の朝鮮人部落」の生成と拡大
  3 「大橋の朝鮮人部落」の消滅過程
  4 「大橋の朝鮮人部落」消滅後の居住者の動向
  5 おわりに

第6章 河川敷に住まう人々の連帯

  1 はじめに
  2 太田川放水路事業と河川敷居住地
  3 太田川放水路事業沿いの在日朝鮮人集住地区の状況
  4 集団移住へ向けた居住者の連帯と組織化
  5 おわりに

第7章 集団移住へ向けた戦略と戦術

  1 はじめに
  2 交渉の過程と成立要因
  3 補償内容をめぐって
  4 補償交渉の背景と交渉決着の要因
  5 おわりに

結 論

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