介護保険はどう見直すべきか

著者 増子忠道
ジャンル 社会福祉・社会保障
出版年月日 2002/09/02
ISBN 9784272360413
判型・ページ数 A5・160ページ
定価 1,540円(本体1,400円+税)

30年の地域医療と福祉の実践をもとに語る|壮大な展望と現実的な提言|介護保険発足3年後の見直しの時期を来年4月にひかえ、誰にも説得力ある具体的な提案が待たれている。本書で著者は30年にわたる在宅医療・福祉の実践をふまえ、寝たきりの人も最期まで家にいられるという理念を明確にし、介護をになう労働者や事業者、利用者や家族の要望に応える見直しをすべきだと提案する。|インタビュアー:加藤長

 第1部 介護保険が登場するまで

[1] 健和会グループの先進的な挑戦
地域医療と在宅医療/寝たきり老人実態調査を実施して/先駆的な訪問看護の実践/家事援助者制度の活用/「すずめのお宿」の実験/訪問診療の制度化/老人病院と特別養護老人ホームをめぐって/24時間巡回型ケアと補助器具

[2] 介護保険制度に直面して
ゴールドプランから介護保険へ/「条件付反対」の立場/利用限度額を超える人の救済で奮戦/介護保険での賛否の論争

 第2部 明るみに出た介護保険の問題点

[1] 実施2年後の全体的な特徴
民間の参入は予想通り進んだか/黒字の介護保険財政/ヘルパーが集まらない!/低賃金構造の固定化/不景気のなかで重い利用者負担/施設誘導にシフトした制度/少なすぎる福祉費用

[2] さまざまな具体的問題点
利用限度額を超えた人は?/介護度を6段階にした点や、ヘルパーの報酬の区別は?/ケアマネ料は?/国と自治体の責任は?/難しい痴呆の人の認定問題/現金給付の問題点は?/本当の重症者は在宅にいる

[3] 介護保険をめぐる論争をふりかえって
「需要の爆発的な伸び」は幻想だった!/架空の議論が生んだ見込み違い/積極派は家族のあり方でも誤算/簡単には育たない権利意識

 第3部 介護保険をどう改革するか

[1] 総論として
介護問題をトータルにとらえる/医療の問題、福祉施策の問題も複合的にとらえて/行政の責任を明確にする/保険料の問題をどうみるか

[2] 介護保険の具体的に改善すべき点
まず、理念を明確に/介護認定と利用限度額の問題/施設ケアの面では/重要なケアマネージャーの業務/医療保険と介護保険の棲み分け/直行直帰の廃止、家事援助の大幅引き上げを/訪問看護と訪問介護の協力関係/介護保険と住民自治/高齢者の資産活用の施策を/施設作りと利権・癒着構造の問題/福祉の重視で雇用の大幅増大を/住民意識の変化を視野に入れて

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