ミニシアター巡礼

ミニシアターの閉館が相次いでいる。しかしその苦境のなか、“あの暗闇”を守る人たちがいる!全国12の映画人を訪ねる対話の旅。

著者 代島 治彦
ジャンル 生活・趣味
芸術・文学
出版年月日 2011/09/20
ISBN 9784272612260
判型・ページ数 4-6・336ページ
定価 2,750円(本体2,500円+税)

ミニシアターの閉館が相次いでいる。しかしその苦境のなか、日々薄氷を踏む思いで“あの暗闇”を守る人たちがいる!「愚直」で「不器用」な、全国12の映画人を訪ねる出会いと対話の旅。

【書評1】
『キネマ旬報』11月上旬号
「地域に根ざし、映画に生きて、歳月のシワを刻んだミニシアターそれぞれの〈顔〉。(中略)映画という〈業〉へのマニフェストだ」(尾形敏朗氏)

【書評2】
『映画秘宝』12月号
「出てくるのはみな曲者ばかり。(中略)人のつながりで映画館が生まれていくさまは感動的である。実際、みな映画館に飢えているのだ」(柳下毅一郎氏)

【書評3】
『週刊文春』11月10日号
「本書はミニシアター運営の難しさを紹介するものでも、利潤のみを追求しない行為の高潔さを賞賛するものでもない。情熱だけを頼りに創造した理想の空間が、継続というより困難なミッションを経て「聖地」となる十二通りの物語だ。きっかけは様々だが目的地は同じという意味で、『明日へのチケット』のような良質のオムニバス映画を観た時に似た読後感があった」(三羽省吾氏)

「世間」を踏み外す―ちょっと長いまえがき
第1章 桜坂劇場の地下茎は、80年代の琉球大学映画研究会まで伸びていた 桜坂劇場(沖縄県・那覇市)
第2章 居酒屋で稼ぎながら、小さな映画館をつくった洋さん シアターキノ(北海道・札幌市)
第3章 名古屋シネアスト(映画人)の拠点 名古屋シネマテーク(愛知県・名古屋市)
第4章 市民が集う映画館は、映画よりおもしろい! 新潟・市民映画館シウインド(新潟県・新潟市)
第5章 おばあちゃんの映画館を守り通したい 進富座(三重県・伊勢市)
第6章 「世界の映画(シネマ・デュ・モンド)」を届ける場所 シネモンド(石川県・金沢市)
第7章 映画に憑かれた、ある写植屋の物語 シネ・ヌーヴォ(大阪府・大阪市)
第8章 “さすらいのギャンブラー”に終幕はない RCS(京都府・京都市)
第9章 シネマ5館主曰く、「映画とは農である」 シネマ5(大分県・大分市)
第10章 高崎市で2つの事件を起こした男 「高崎映画祭」と「シネマテークたかさき」 シネマテークたかさき(群馬県・高崎市)
第11章 映画を愛するサラリーマンがつくった、究極のミニシアター シネマ・クレール(岡山県・岡山市)
第12章 ユーロスペースは特別な映画館である ミニシアター史にとっても、ぼく自身にとっても ユーロスペース(東京都・渋谷区)
あとがき
日本のミニシアター史 1968-2011

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