『技術と人間』論文選 問いつづけた原子力 1972-2005

原子力開発に対し一貫して反対の論陣を張ってきた雑誌『技術と人間』から重要論文を精選、一書にまとめる。

著者 高橋 昇
天笠 啓祐
西尾 漠
ジャンル 政治・社会・労働
自然科学
出版年月日 2012/04/10
ISBN 9784272330720
判型・ページ数 A5・504ページ
定価 本体5,200円+税

≪私たちは何を学ばなかったのか≫
『技術と人間』は、1972年4月の創刊から2005年10月の終刊まで、20世紀後半に急速な発展を遂げた原子力、生命科学、コンピュータなどの現代技術と人間の関係を、あらゆる角度から問いつづけた稀有な雑誌である。先鋭な問題意識のもと、在野の研究者や現役の技術者を積極的に登用して構成された誌面は、独自の存在感を放ち、技術評論家・星野芳郎をして「戦後ジャーナリズム史上のひとつの驚異」と言わしめた。とくに原子力開発に関しては、一貫して反対の論陣を張っており、その継続性と厚みはほかに例をみない。本書はこれらの成果のなかから、長年『技術と人間』に携わってきた編者が論文を精選し、歴史的な経緯をもたどれるように、一書にまとめたものである。

はじめに(高橋 昇)
日本、そして世界の原子力開発小史(西尾 漠)


ナショナル・プロジェクトとは何か?(高橋 昇)
「むつ」乗船日記(雨宮正彦)
いま、原発内労働はどうなっているか(森江 信)


原子力長期計画はまちがっている(星野芳郎)
原子力のエネルギーコスト(室田 武)
原子力技術を考える(高木仁三郎)
原子力におけるエネルギーの諸問題(水戸 巌)
巨大技術とフェイルセイフ(武谷三男)


葬られるスリーマイル島事故の真相(荻野晃也)
ECCSは有効に作動したか?(海老沢 徹)
「もんじゅ」のナトリウム火災(小林圭二)
チェルノブイリ原発事故によるその後の事故影響(今中哲二)
JCO臨界事故とは住民にとって何であったか(相沢一正)
原子力発電所事故の被害額を試算する(朴 勝俊)
原発重大事故の総括(正脇謙次)


微量放射線の生物学的・医学的危険性(市川定夫)
低線量被曝の危険性(ロザリー・バーテル)
ICRP新勧告のねらい(中川保雄)
低線量放射線被曝の異常に高い危険性(山本定明)


原子力平和利用は故意の犯罪(槌田 敦)
核廃棄物の海洋投棄は人間の危機(水口憲哉)
高レベル放射性廃棄物の地下投棄(生越 忠)
地球を一周する日本の使用済核燃料(藤田祐幸)
放射性廃物の問題点(小出裕章)
放射性廃棄物のスソ切り処分の悪法案(末田一秀)


原子力発電所による海洋生物汚染の実態(京都大学漁業災害研究グループ)
柏崎原発の地盤は劣悪である(武本和幸)
伊方原発行政訴訟の意義と判決批判(久米三四郎)
「原子力帝国」の治安管理システム(西尾 漠)
魚の大量斃死と学者たち(斉間 満)
放射能汚染食品をめぐるフィリピン、タイそして日本での動き(小椋純一)
電力資本の需要拡大戦略(宮嶋信夫)
巻原発問題の経緯とゆくえ(桑原正史)


チェルノブイリの雲の下で(田代ヤネス和温)
チェルノブイリの一九年と私たちの救援活動をふり返って(河田昌東)
脱原発社会への構想力(松岡信夫)


解題 福島第一原発事故と『技術と人間』(天笠啓祐)

原子力関連年表
『技術と人間』原子力関連論文一覧

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