ごあいさつ
小社は1946年、第二次世界大戦における敗戦の余燼さめやらぬ焦土の中に創業しました。
創業者小林直衛以来、小社に変わることなく流れる出版精神は、出版事業をつうじて「平和と民主主義」「国民の生活と権利の擁護」「真の国民の文化の創造と発展」に寄与・貢献することにあります。
この理念のもとに、32年もの長い歳月を費やして『マルクス=エンゲルス全集』を、16年に及ぶ期間をかけて『レーニン全集』を完結させ、また経済学・哲学・政治・社会・文化などの諸分野での先駆的理論書、あるいは労働組合運動や民主的諸運動の要請に応える書物などを世に送り続けてきました。
こうした小社の出版物と出版に対する姿勢は、さいわいに高い評価をもって迎えられ、これを大きな誇りと喜びとして出版活動に邁進しています。
今日、大月書店は、政治・経済・法律・社会・歴史・哲学・教育などの社会科学・人文科学の分野にとどまらず、自然科学の分野から美術・音楽・趣味の分野、さらにはCDブックや低年読者層に好評を持って受け入れられている書物など、きわめて多岐にわたっています。