【12/4開催】山中恒×石坂啓「子どもの本と戦争」

小社から『戦時児童文学論――小川未明、浜田広介、坪田譲治に沿って』を刊行したばかりの山中恒さん(児童文学作家)と石坂啓さん(漫画家)のトークイベントが開催されます。

◆マガ9学校 第4回
「子どもの本と戦争 ~児童書における戦争プロパガンダ~」
*講師:山中恒さん(児童文学作家)×石坂啓さん(漫画家)
*日時:2010年12月4日(土)15:00~17:30(14:30開演)
*場所:カタログハウス本社地下2階セミナーホールにて(新宿南口徒歩7分)
*参加費:1500円(学生1000円) 
*本のサイン会も行います。
*申し込み http://magazine9.jp/gakko/004/

●作家はいかにして戦争協力したのか?
山中恒さんはこのたび、『戦時児童文学論 小川未明、浜田広介、坪田譲治に沿って』(大月書店)を11月中旬に上梓されました。本の中で山中さんは「国歌総力戦体制下では、作家や子どもたちの内面まで国家が介入し、荒廃をもたらすものである」と書いています。この本にも紹介している「戦争プロパガンダ」に使われた「紙芝居」や「児童書」の実物を見せていただきながら、ご自身の実体験にも絡めて語っていただきます。
●現在における作家と表現の自由の関係は?
さて戦後65年を経て、民主主義と自由を手にした私たちですが、現在における児童文学や漫画作家をとりまく環境はどうでしょうか。山中作品への参加も多い漫画家の石坂啓さんには、近ごろ気になる「作家と表現の自由」について、おおいに語っていただきます。

★プロフィール
山中恒(やまなか ひさし) 児童文学作家
1931年北海道小樽市生まれ。早稲田大学在学中に早大童話会に所属し、卒業後から児童文学の創作をはじめる。『山中恒児童よみもの選集』で巌谷小波文芸賞、『とんでろじいちゃん』で野間児童文芸賞、第38回エクソンモービル児童文化賞を受賞。映画化された作品に「転校生」、「さびしんぼう」(大林宣彦監督)他。戦時下を描いた作品に『ボクラ少国民』シリーズ(辺境社)、『すっきりわかる「靖国神社」問題 』(小学館)、『アジア・太平洋戦争史』(岩波書店)、『戦争ができなかった日本~総力戦体制の内側』(角川書店)など多数。

石坂啓(いしざか けい) 漫画家
1956年愛知県生まれ。故手塚治虫氏に師事し、漫画家デビュー。漫画、エッセイの他、著書に『学校に行かなければ死なずにすんだ子ども』(幻冬舎)、『悪』(大月書店)など。山中恒氏とのコンビでの児童文学作品も多い。『週刊金曜日』『マガジン9条』発起人の一人。

 

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