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【関連書リスト】イラク戦争から10年。「なかったこと」にできない過去
この3月、東日本大震災から2年と同時に、
イラク戦争の開戦から10年を迎えます。
「大量破壊兵器」「テロ支援国家」……
あの頃、すぐそこに迫っているかのように危機を煽り立てた言葉も、
今となっては絵空事のように響きます。
しかし、世界中が反対するなか開戦に踏み切った超大国の独善を、
私たちの政府が支持し、自衛隊を使って協力さえしたことは、
消すことのできない事実です。
そのことを検証するのは、取り戻せないものを数える
虚しい作業でしょうか?
そうではないと思います。
私たち自身がとった行動とその結果に責任をもつことは、
民主主義の根幹です。
いま、私たちはふたたび同じような道を歩んでいるかもしれない。
そのことを常に覚えておくためにも、あらためてイラク戦争を振り返る必要を感じます。
市民の手でイラク戦争を再検証する「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」などによるイベントや署名活動などがおこなわれています。詳しくは下記を。
イラク戦争10年イベント/キャンペーン特設サイト
東京、大阪、広島、北海道、沖縄、石川、千葉など各地のイベント
大月書店刊行の関連書
『イラク「人質」事件と自己責任論 私たちはこう動いた・こう考える』
佐藤真紀・伊藤和子 編著 今井紀明・郡山総一郎・高遠菜穂子・安田純平ほか(2004年)
『ヒバクシャになったイラク帰還兵 劣化ウラン弾の被害を告発する』
佐藤真紀 編著 JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)協力(2006年)
『ハロー、僕は生きてるよ。 イラク最激戦地からログイン』
カーシム・トゥルキ 著 高遠菜穂子・細井明美 編訳(2008年)
『わたしの息子はなぜイラクで死んだのですか シンディ・シーハン 平和への闘い』
レオン・スミス編著 上田勢子訳(2006年)
『アメリカと戦争1775-2007 「意図せざる結果」の歴史』
ケネス・J・ヘイガン,イアン・J・ビッカートン 著 高田馨里 訳(2010年)
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